線の実験室030・透明水彩は乾いてから重ねる

水彩絵の具の使い方の基本は

乾いてから色を重ねることです。

小中学校や保育・福祉の分野で

絵画やアートの指導を担当されている方に向けて

ぬりえラボの塗り絵をきっかけにして、

描くことつくることを楽しんでいただきたい

という趣旨の技法解説シリーズです。

*

水彩絵の具の使い方の基本は、

薄く溶いてぬり、乾かしてから次の色を塗る、です。

意外に浸透していないので、も一度いいます。

薄く塗って、乾かして、また重ねる、です。

透明水彩絵の具であればなおさら、これ一択。

こう使ってこそ、水彩絵の具の良さが活きるのです。

学校の授業で小学生が描く水彩画は

なんというかぐちゃぐちゃしています。

語弊をおそれていません。

ぐちゃぐちゃどろどろしています。してるでしょう?。

それはなぜかというと乾いていないまま

ほかの色を重ねているからです。

授業内に、乾かす時間はまあありませんね。

もちろん乾く前にあえて色を重ね、

色の混ざりをいかす方法もあります。

そこから生まれる独特のライブ感と

力強さもある事は認める、

が、

それは応用なんです。

乾いて重ねるからこその、

水彩絵の具の美しさが基本です。

小学生のころ風景画を描いていて、

抜けるような青空を描きたかったけれど、

青に白を混ぜて、おまけに建物のグレーや茶が混ざり

曇天にしかならなかった。

なんどもなんどもためしてみて、

紙は破れてくるし、

先生にしつこく聞いても

「空はそんな風になってないだろう」

とキレられ(思えばそうとうしつこかったのだろう)

忸怩たる思いの記憶がありました。

長じていろんな画材に触れ幾度も試して理解し

あのときの正解はそらいろを薄く水に溶いて塗り

紙の白い色をいかして(透かして)表現する、で、

「なあんだあのとき教えてよ~」

だったのですが。

先生も知らなかったんでしょうね。

知らないことを小4の私に責められているようで

返事のしようもなかったんだろう

初めて担任を持ってた20台後半の中〇せんせい。

んだからですね。覚えておいてください。

水彩絵の具は薄く溶いて塗って、

乾いてから重ねるのが

基本なのです。

なので今回の、6色を使用した冒頭の作例では

塗って10分から15分自然乾燥、を繰り返し

こんなシンプルな図柄でありながら

1時間以上の時間が

実はかかっているのです。

作例の重なりの表現はこうして得られています。

ドライヤーを使えば時間は短縮できますが、

教室では現実的ではないですし、

実は時間と手間がかかる水彩画、

のお話でした。

*

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こちらもあわせてお楽しみください。

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