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モノクロのスケッチをもとに塗り絵を作り、Procreateを使って着彩しました。

スケッチブックに描きためたイメージスケッチを塗り絵にするシリーズです。

今回の原画はこちら。

花の塗り絵の原画

コンテという色鉛筆なんですが、芯が柔らかく色が濃いめ。

クレヨンに近い描きごこちの画材で、デッサン用とされています。

色鉛筆や鉛筆の黒よりも黒が濃いので、わたしは好きでよく使っています。

線を引いたり塗ったりしたあとに指やティッシュでこすると、

多彩な変化を見せてくれるところがお気に入りの理由です。

真っ白の紙に漆黒の闇を描き込んでいく感じ。

それがとても気持ちよく、自分を深い世界に連れて行ってくれます。

*

そして今回、特筆すべきは「Procreate」。

ipadでお絵描きをするためのアプリです。

わたしのデジタル描画遍歴をかいつまみますと、

まず CLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)。

そして ibisPaint(通称アイビス)です。

はりきってタブレットpcを購入して始めたクリスタは、

コロナ自宅待機のた~っぷりの時間があったときは良かったけれど、

さくっと描くっていうのがわたしはできにくくてしばし放置。

その後ipadを仕事で使うことになり、同時にはじめてみたアイビスは

「なんて簡単!なんて直観的!」と嬉しくなって、

この1年間遊び倒しました。

そして最近、お絵描き好きの10代後半女子たちと談笑していてデジタルイラストの話になり、

「クリスタ買ったはいいけど面倒で、今はアイビスしか使ってないんだ~。あの直観的なとこがいいよね。ペンの太さとか濃さとか、スライダーで変えれるとこが便利で~」

なんて話をしていたら、

「じゃあもうプロクリでいいじゃん」とのお言葉。

自他ともに認めるお絵描き上手さんの発言で、ならばということで

「へー良いこと聞いた。試してみるね~」という会話でした。

さっそくその日のうちにProcreateをインストール。

アイビスと違って、体験版というか広告付き無料版はないので買取り。

おすすめしてもらってなかったら、コレを選ぶってことにはなりにくそうです。

そして初めて使ってみて、

ほんとにそっけなく何の文字もなく、アイコンが並んでいるだけ。

これ、去年の私だったら、何のことか分からず使えなかっただろうな~、です。

でも私にはアイビスとの1年間があった。

なので想像で、なんとなく、できそうなことがわかるのです。

アイビスは、動作ひとつひとつに文字の説明があり、

Procreateにはないのです。アイコンだけ。

そのことが、描くことにすごく集中しやすくさせてくれる。

ネットで調べれば使い方解説はたくさんあるからなんとかなるし、

調べなくても、なんとな~くでだいたいわかる。

いや~、ipadすごいな。

ちなみに現在はipad2台持ちなんですが、

自宅のにインストールして翌日職場のにも、と思ったら、

2台めのインストールは無料でできました。

どういう理屈かわかんないけど、同じIDだから2台めもいけたのか、

わからないけど得した気分でした。

充分アイビスで楽しかったんですが、

描き心地とグラフィックの綺麗さ、ツールの使いやすさは

「あ、こっちばっかり使うな」

と直観してます。今のところ。

そして今回の着彩例は、初めての Procreate 使用作品です。

*

デジタル描画との距離はほぼ定まりつつありまして、

フルでデジタル使用は、わたしには向いてないなと思っています。

テクスチャーや質感、肌触りにこだわりたい私は、最初からデジタルだけはちょっと辛いのです。

もちろんデジタルでもいろいろいろいろ駆使すれば、風合いを生かした表現もできるのだろうけど、

そもそもそこまで極めるつもりがない。

さくっと便利に色をたすツール、として使いたいのですね。

わたし調べでは、まだまだ上質の紙のかすれやにじみの雄弁さに

デジタルは至ってないように思います。

なので、紙に描いたスケッチや水彩を取り込んで、ちょっとお化粧、

そんな使い方が今のところのベストなようです。

今回の作品も、

原画を取り込んで、黒の濃さをたして、

ほんのり色と陰影を加えて、というかたちで制作しました。

*

ブログ「塗り絵から絵画へ」のカテゴリーでは塗り絵を入り口として、画材の特性や技法、制作過程など、絵画表現にまつわることをご紹介しています。

(※冒頭の画像では制作例として色をつけてありますが、PDFファイルでの印刷は白黒の線画になります)。

「花の雫」PDFファイル・印刷はこちらから

花の塗り絵

 

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