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サボテンのような不思議な植物が、淡いピンクの光景に立っている塗り絵です。

春のこの時期に描く絵は、季節的なものなのかいつもぼんやりとした光景になります。

茫洋としすぎてるんじゃあないのか、と当然思ったりもする半面で、

茫洋としたものを描きたかったりするのか、と気づいたりもします。

茫洋の意味「広々としている。 つかみどころがない。 「茫洋」は「ぼうよう」と読み、「 広々として、目当てがつかない」という様子を意味します。 広々として目当てがつかない様子から「 つかみどころがない」「 とらえどころがない」という意味でも使われます」。

だそうです。(こちらからの引用です https://career-picks.com › ビジネス用語)

なにかはっきりした輪郭を持った、

明確に言葉にできるような何かをテーマにしているわけではない。

以前、ずいぶん若いころにはコンクールや絵の会に出品し、
(その会の中では)錚々たる老先生方のご指南に傾聴する機会が
定期的にあり、いつも
「この絵は何が言いたいのかわからない」と言われていた。
多分「愛」とが「苦悩」とか「平和への希求」とかそういう明確なのが
求められていたことがわかってはいたので、
「んなもん描くなら絵じゃなくて言葉でいいじゃん
言語化できないものを描くのが絵画でしょうよ」
と思ってたし(今も思ってるし)、
「白日夢のようなぼんやりと記憶の中から立ちのぼる風景を描きたいのです」
と、当時から明確な答えをもっていたけれども、
それをいうと「弱い」とかいわれる、弱いってなんだよ。
わたしの表現したい「気分」なんて、
どうせ言ってもわかんないでしょうよ。
とか思いつつ口角だけは上げて突っ立ってた記憶。

今の私にはその、「弱い」が意味するところもよく理解できるのです。

伝わりにくい、共感が得られにくい、独りよがりになりがちな主題。

アートがコミュニケーションの手段だとするなら、

わかりやすく伝える努力は大事なんだろう。

でもでもでも、

じゃあ「ぼやけた景色が描きたい」というのは

何なのだ?。

「はっきりした輪郭でくっきりした色にすると

消えてしまう何か」を、つかまえたいのだから。

人に伝えることを放棄している自己満足な気もするし、

でもそもそも、本来のじぶんから生まれるものを表すのが

表現というもの、だと思うんだけれど。

 

という袋小路に、もうずいぶん長いこと居続けているのです。

 
 
 
 
 
 

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ブログ「塗り絵から絵画へ」のカテゴリーでは塗り絵を入り口として、画材の特性や技法、制作過程など、絵画表現にまつわることや作者の私見などをご紹介しています。

(※冒頭の画像では制作例として色をつけてありますが、PDFファイルでの印刷は白黒の線画になります)。

「サボテンの夢」PDFファイル・印刷はこちらから

サボテンの塗り絵

 

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