「わるネコのいる3軒の家」.pdf
ブサかわいい、わるネコちゃんがお家にいる塗り絵です。
目つきが悪いので不機嫌に見えるけれど、本人はいたって平和に楽しく暮らしている、
「わるネコ」ちゃんのシリーズ2回目のご紹介です。
〔ぬりえラボ〕の塗り絵では、今回の画像のように一つの画面に3~5個の図柄を入れることがよくあります。
これには理由があります。
小さいお子さんや重度の知的・機能的な障害がある方は、
塗り絵に取り組む際に、
「鉛筆の先が図柄に届く」
ということが一番の目的になります。
もっと言えば「鉛筆をにぎる」「線をひく」から始まるわけです。
そしてガシガシガシと、この図柄でいえば猫ちゃんの顔のところに数本の線をひければ
「わぁできたねよくがんばったね~」
となるわけです。
最初はここからスタートです。
驚かれるかもしれませんし、ちょっと違和感もおありかもしれません。
でも私たちみんな、最初から筆記具を上手に持てていたわけではないし、
線をなめらかにひけていたわけではないのですね。
なんどもなんども、ずっとずっとやったから出来るようになったんです。
その「ガシガシガシ」。
ひとつの図柄が描いてある塗り絵だと、1枚の紙に「ガシガシガシ」1回で終了です。
でも1枚の紙に3つの図柄があると、「ガシガシガシ」が3回できるわけですね。
ということで結論はエコ目的です。
複数の図柄を画面にいれるのは節約の観点からなのでした。
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楽しく「ガシガシガシ」をして褒めてもらえて嬉しくなって、
物の名前を憶えていき、色の種類を知っていくことができます。
その過程がさらに楽しいものになるよう
シンプルで魅力ある塗り絵を増やしていきたいと思っています。