「北斎 Hokusai」.pdf
葛飾北斎の浮世絵を塗り絵にしました。
浮世絵ぬりえシリーズ。ひとりの画家に焦点をあててみようと思いました。
まずはなんといっても北斎。その多岐にわたる画業を一枚の絵に、というのは、
かなり悩む取捨選択です。
でもやはり波の絵と富士だな。北斎漫画はいれたい。北斎の肖像も。
ジャパンブルーとよばれた藍色を体感する経験の一助になれば、などとの欲も出て、
画像検索を参照しながら塗ってもらうことも想定しました。
「この波の絵描いたのが北斎か、こういうのも描いてるんだ」と、
塗りながらざっくりと捉えられる構成にしました。
「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の波の絵が、北斎の代表作として最も有名。
これは言い切ってしまって間違いないかとはおもうんですが、
じつはこの波、かなり細かいんです。
そのままトレースした線画が浮世絵塗り絵として冊子で販売されてもいるのですが、
細かすぎて「ちょっと塗ろう」という気になれない。
ぬりはじめても波・波・波なので、飽きます。私は飽きました。
なので大幅に線を減らし、原画のエッセンスを再現しました。
続く代表作の「赤富士」の、背景の雲もそうです。
画像検索で原画の密度を味わっていただいて、色塗りでは雰囲気を再現。
そういった楽しみ方を提案している塗り絵です。
中高生のみなさんは、
葛飾北斎(かつしかほくさい)
「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
「富嶽三十六景 凱風快晴」通称赤富士
「北斎漫画」
「ジャパンブルー」
このキーワードの把握で北斎はOKですね。
大人の知的な遊びとしての浮世絵塗り絵。シリーズ継続中です。
この塗り絵をふくめた浮世絵をテーマにした8作品をまとめ、浮世絵ぬりえシリーズとして公開しています。
こちらもあわせてお楽しみください。
※冒頭の画像には着彩例として色をつけてありますが、印刷用PDFファイルは白黒の線画となります。