「天空の花」.pdf
大空に咲く花を描きました。水彩画にデジタルで加筆してみました。
大空に雄大に咲く花の塗り絵です。
今回は紙に筆で描いた水彩画を取り込み、さらにデジタルで色を加えました。
お絵かきソフト(アイビスペイント使用)では色々なことができるのですが、
絵の具のにじみやかすれの表現は、まだまだ実際の絵の具と画材にはかなわない部分は多いです。手触りのようなものは、やはりデジタルは苦手。水彩・油彩・パステルなどたくさんの描写ツールはあるものの、納得いく感じには現状は程遠いところがありますね。
逆をいうと、デジタルの色彩のあざやかさ、修正とやり直しの容易さは特筆ものです。
てことは、両方の良いとこどり、できないかな。
という発想から実験してみました。
下絵として使ったのはこの水彩画。スケッチブックにしこたまある落書きのひとつです。
この元絵をトレースして線をとりだし塗り絵にして、色塗りはパステルツールを使用しました。
デジタル彩色で感じていた、
「つるんとしすぎている」
の違和感が、線のかすれや水彩の微妙な濃淡があることで、なんだか中和されてくれる気がします。
そして色塗り。やりすぎたと思ったらすぐ消せるし、塗った色の濃さを強めたり弱めたり自由自在。でもせっかくのテクスチャーを壊さないように、透明感のある感じで、欲しいところにほんのりほんのり。
、、という感じで色づけしました。
純粋な水彩画ではありませんが、ここで公開している着彩例はほぼ、ネット上で見て頂くことが前提なので、結局はピクセルに変換したものを見ていただくわけだし、こういう方法もアリかなあと思っています。
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ブログ「塗り絵から絵画へ」のカテゴリーでは、画材の特性や技法、制作過程などをご紹介し、塗り絵を出発点としたオリジナルな絵画表現をめざすための解説をしています。
(※冒頭の画像では制作例として色をつけてありますが、PDFファイルでの印刷は白黒の線画になります)。
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