「モザイクワールド」.pdf
2019年最初のピックアップは、細密塗り絵です。
年初には〔ぬりえラボ〕らしさを前面にだした塗り絵をご紹介したいと思います。
〔ぬりえラボ〕の塗り絵のを作るときのモットーは、「1枚の紙で、できるだけたくさんの時間を楽しんでもらうこと」です。
絵画や創作の活動を行うときの、多分いちばん大変な部分は、道具と作品の管理・収納です。
たくさん描いて造ってほしい。のびのびと思うままに作品を作ってほしい。指導や支援をする側は切に思います。
広いスペースと汚してもかまわない壁と床、大きい流し場、作品保存のための倉庫。
もちろん理想です。ですが現実は、なかなかそうはいかないものです。
恵まれた環境で思いきり描いたりしてほしいし、私だってそういう指導がしたい。
でもでもでも、そうでなくても制限のある中でも、出来ることってあるはずですし、そのためのひとつの形として、〔ぬりえラボ〕で提案している塗り絵の活動があります。
話を戻しまして、出来上がった作品の管理についてですが、やはり1回の活動でおひとり1枚の紙の消費は、半年とか1年のスパンになると、やはり膨大なものになってきます。その都度持ち帰っていただく、という方法もあるにはありますが、それがかなわない状況も多いとおもいます。
処分するのもしのびない。
芸術をする、という観点からは邪道な考えかもしれないけれど、運営していく見地からすると
けっこう必要な、いやいや一番大事なことなのです。
もって回った言い方になってますが、「一枚の塗り絵で、できるだけ長い時間を楽しんでもらえるように」は、そういう意味です。
実際に、一枚の塗り絵を2~3ケ月かけて完成させる方がわたしの周りにも数名いらっしゃいます。見た人が「わあ~」と声を上げずにはいられないほど、迫力ある素晴らしい作品になります。
もちろん個性のあることですし、全員が細かさを目指さなくて良いとは思っていますが、
「細かい塗り絵」には完成作のすばらしさに加えて、一石二鳥を越えたメリットもあるのです。
という理由で、「細かくて時間のかかる塗り絵」は〔ぬりえラボ〕のモットーなのですが、やはりそこだけを追求しすぎるのもちょっとな、、と思う部分もあります。
これから塗り絵を始める方、未就学児さん、手の機能の訓練のため。親しみやすく取り組みやすい塗り絵画像の大切さも最近は感じています。
年初の投稿なので、細かくて時間のかか~~る塗り絵のご紹介をして初心にかえり、あらたな1年のごあいさつにしたいと思います。