「蝶が舞う花園」.pdf
蝶が花園を舞飛んでいる、幻想的な雰囲気の塗り絵です。
〔ぬりえラボ〕の図案で蝶を描いたものは、日本の伝統文様を配した塗り絵の「和紋様シリーズ」で、これまで数パターン公開していました。
リアルな蝶の写真をもとにして描くと、当然ではありますがどうしても写生になってしまいます。形を写し取ることに集中してしまうので、なかなか自分の想像力を働かせることが難しかったりします。
蝶の模様って、そのまま描くとけっこうグロテスクというか「蛾みたい」というか、、、。可愛くて素敵な、っていう感じになりにくかったんですね。
でも、描きたいテーマのひとつではあったのです。ずっと。
空想上の植物や花。これはもう絵をはじめてからずっとテーマにしていたというか、テーマにしようと思わなくても草や花の形に似た何かを描いてしまう、という習性で白い紙やキャンバスに向かってきたのですが、
その絵の空間にはやはり、蝶が飛んでいてほしかったんですね。
でも前述の通り、なかなかむずかしい。
そこで助けを求めたのが、和の伝統紋様のなかにある蝶の形でした。
千代紙や着物の柄にある蝶は美しくパターン化されていて、まねしやすかったし取り入れやすかった。「これこれ」と思ってずいぶん描きました。
そして数年を経て、蝶の形が自分のものになってきたようです。今回描いた蝶は資料などにはあたらずに記憶のなかから出てきた形だし、和風のパターンの影響からも抜け出せている気がします。
これからしばらくは春のうららかな日が続くので、たぶんお花を描きたい気分になることが多い。そしてこれからは自由に蝶を飛ばせることが出来るんだと思うと、わくわくします。
カラーペンによる線画の塗り絵シリーズは「カラー線画」のタグでごらんいただけます。普通の塗り絵が物足りない方も、自由な解釈で楽しんでいただける新感覚の塗り絵です。こちらもどうぞご参照ください。