「墨花」.pdf
幻想的な花の塗り絵を、墨の濃淡のみで色づけしました。
墨は日本人にはとても馴染みがある素材のひとつです。お習字や書道、そして水墨画で、その魅力はよく知るところでもあります。
墨には和紙。当然の定番ですよね。
もちろん墨と日本の和紙の組み合わせは、かすれ・にじみの効果がすばらしく、日本の絵画と文芸の中心といえる表現です。
でも、和紙でなくても水彩画の色の1色として使ってみることもできます。
墨と絵の具、何が違うかというと、きめの細かさ。
水彩絵の具は、ともすれば近くで見ると、顔料(色の粉)のツブツブが見えたりします。
でも墨を使うと、とてもなめらか。うつくしいグラデーションと滲みの効果が得られます。
水彩絵の具と併用すると、自然なグレイトーンをつくることができますよ。
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色塗りをするためには、通常のコピー紙よりもすこし厚みのある画用紙や水彩画紙に印刷したほうが描きやすいし仕上がりも美しくなるので、
〇コピー機の「厚紙印刷」の機能を使って画用紙に印刷する
〇まずコピー紙に印刷し、画用紙に転写する
このどちらかで画用紙に図柄を写してください。
(もちろん自分で描ける方は見ながら写し描きをしましょう)
鉛筆を使って図柄を転写する方法を簡単に紹介しておきます。
① コピー紙に印刷した塗り絵の裏を鉛筆で黒く塗る
② ①を画用紙の上に重ねて、テープで2箇所ほど固定する
③ 塗り絵の線をボールペンでなぞる
このやり方がおすすめです。
鉛筆はB・2Bがおすすめで、線が薄くても見えていれば大丈夫です。
赤や青のボールペンを使ってなぞると写し忘れを防げます。
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色塗りは自由に、が基本ですが今回の作例の表現に近づけるならば、
水をたっぷりめに使う
乾くまで次の色を重ねない
の2点を心がけてください。
詳しくは、「フラワーバード・四つ葉」オリジナルぬりえ無料ダウンロード
の記事の中盤で解説していますのでご参照ください。
この作品のほかにも、塗り絵から絵画へのカテゴリーで塗り絵をもとにした絵画技法の紹介をしています。こちらもどうぞごご覧ください。。
(※印刷用PDFファイルは白黒の輪郭線のみのプリントです)。