「無自覚な月夜」.pdf
夜に浮かぶ月と不思議な植物を水彩画で描き、線を取り出して塗り絵にしました。
水彩画の面白さのひとつに、筆のタッチがあります。タッチ(=筆触)というものは非常に個性がでるもののひとつで、水彩の場合はそれに水の効果も加わって、一期一会・千差万別の多様な世界を繰り広げてくれる技法でもあります。
「塗り絵」の場合はともすれば、枠の中を綺麗に均一に塗るもの、としてしまうことも多いのですが、そんなことはないのです。自分にしか出せないタッチで画面を埋めてみると、また新しい絵画体験となることと思います。
ということで今回は、筆のタッチを生かして色塗りをしています。
ポイントがあるとするならひとつだけ、絵の具を引きずらないこと。
さくさくさく、ぽんぽんぽんと絵の具を置くように描いていきましょう。
そして一度描いたところは乾くまで触らない。
いさぎよく一筆入魂で、勢いを大事にして描いてみてください。
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絵の具を使って色塗りをするためには、通常のコピー紙よりもすこし厚みのある画用紙や水彩画紙に印刷するのがおすすめです。
〇コピー機の「厚紙印刷」の機能を使って画用紙に印刷する
〇まずコピー紙に印刷し、画用紙に転写する
このどちらかで画用紙に図柄を写してください。
転写の方法は、
の記事の中盤でくわしく解説していますのでご参照ください。
この作品のほかにも、塗り絵から絵画へのカテゴリーで塗り絵をもとにした絵画技法の紹介をしています。こちらもどうぞごご覧ください。。
(※トップの画像は着彩例として色がついていますが、印刷用PDFファイルは白黒の輪郭線のみのプリントになります)。