塗り絵テクニックその2。今回は透明感をあらわすテクニックを解説します。
シャボン玉やガラス、水滴や水のしずく。とても魅力的なモチーフですね。
透明なものを表現できるようになると、もっともっと塗り絵が楽しくなりそうです。
一見むずかしくて高度なテクニックに感じられるかも。
ですが、透明感の表現方法はずばり、
「透けて見えている」!!!。これだけなのです。
向こう側が透けて見えているから、「透明」なのですね。
このポイントが分かれば透明表現はばっちりです。
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今回はこの塗り絵で解説します。
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前回の、球の塗り方(ぬりえテクニック①)の手順はこんな感じでした。
シャボン玉(透明な球)の場合はこうなります。
くわしく解説していきます。
まず最初に、シャボン玉の背景と同じ色をこういう形で塗ります。
(光の方向は左斜め上の場合で解説しています)。
シャボン玉やガラスは透明で光の反射もあるため、左斜め上と同時に逆方向にも明るい部分をつくります。
また、向こう側が透けて見えているので背景の色(この場合は青)を塗ります。
このとき周囲は厚みの部分になり光が集まるので、塗らずに白く残します。
次に背景の映り込みを細かく描きます(この場合は右の黄緑の部分です)。
濃淡も加えて、透明に見えるようになりました。
これで完成でも良いのですが、複数のシャボン玉が画面にあるときは、すべて同じ塗り方だとパターン化された塗り方になってしまいます。
消しゴムをかけてハイライト部分をなじませたり透け方に変化をつけたりして自然な表現に見えるようにしましょう。
背景が変わっても、やり方の基本は同じです。
透明なものの見え方のポイントは2つあります。
ひとつめのポイントは「形のゆがみ」
「透明」ということで「透けて見えて」いるのですが、その透け方はそのまま見えるのではなく、球体の形の添って「少しゆがんで見えて」います。
ふたつめのポイントは「透け色」
「透けて見える色」は透明な膜の向こうに見えている色なので、背景の色よりも「少しうすい色に」見えています。
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ちょっと高度なテクニックに感じられたかもしれませんが、透明表現ができるとグッと作品レベルがあがりそうです。
画像検索でシャボン玉の写真を見つけて、まねをして塗ってみるのも応用練習としておすすめです。
ぜひチャレンジしてみてください。