「太陽と月の国・旅人」.pdf
太陽と月が見守る国を旅するシーンの塗り絵です。(指導例つき)
筆描きの線画のシリーズ、太陽と月の国をテーマにした塗り絵のご紹介です。
筆を使って描いた図柄には独特の力強さが宿ります。
そして画面の中にいろいろな要素を詰め込んでいる作品です。
太陽、木、雲、道、昼と夜。
不思議な植物と細かい模様。そして人物。
空を見上げる人物がはかなげでもあり力にあふれているようにも見え、
塗る人の心情を映し出せる図案になっているかなと思っています。
シンプルさと塗りごたえのどちらもが同居した、人気の塗り絵です。
出来上がりが塗る人によってとても異なり、個性が反映されやすい構図なので、
塗り絵講座の初めての回や、まだ参加者のキャラクターが見えていない時などに複数の生徒さんに一斉に塗っていただくと
それぞれの方の特性を知るきっかけが作れる一枚になっています。
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〔指導例〕
「自由に塗ってみましょう」
・制限時間30分
・ルールを特に設けず、12色~24色の色鉛筆で思ったように塗る。
この活動でわかること
・固有色(木は緑、空は青などの固定観念が強いか、自由か)
・細かい模様を色変えをして塗り分けるか、塗りつぶすか
・人物表現(何色で塗るか、顔や服を描くか)
・塗る作業の速さ、遅さ
・塗る色の濃さ、薄さ(筆圧の違い)
・色彩の多様さと統一感
などがあげられます。
これらの結果は、どちらが良いという優劣ではなく
個性の違いを指し示すものです。
30分という短めの時間設定は、
さっと作業を済ませるタイプ(5分も集中が続かない人)には長く、
じっくり丁寧に作業をする人には短い時間です。
これもどちらが良いというわけではなく、
参加者の方々の傾向を知り、講座の時間を有意義にするための
データになっていきます。
集中が短い人も褒めることや周囲の影響などで持続時間が伸びていくケースもよくみられますし、
作業が遅い方は年に2~3枚であっても、宝石のような素晴らしい完成作品を作られることが多いです。
指導中の声かけの例として、「塗り絵の活動のための誉め言葉集」の記事もお役立てください。
楽しく有意義な実践の一助になれば幸いです。
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